◆04/09更新◆

 

 

男が妊娠!妻の代わりに出産




同性愛ワールドの千夜一夜物語『ゲイ♂ビアン♀NIGHT』へようこそ。
私が語り部の“文志奇狩都”改メ竜 超(りゅう・すすむ)です。

海外諸国では続々と 同性婚の波がすすみ、わが国でも 性同一性障害者の戸籍性別変更が(ヤッカイな条件つきながら)認められるようになった。
性の世界はゆっくりではあるが、確実に変わりつつある。
……のだけれど、これはチト 「変わりすぎ」なんではないか!? というニュースがひとつ、飛び込んできた。

男が妊娠!? 妻の代わりに出産!!
性別適合手術を経て「女性から男性になった」米国・オレゴン州のトーマス・ビーティー氏(34)が妊娠し、7月に女児を出産するとして、海外メディアが騒然としている。
ビーティー氏はゲイ雑誌「アドボケイト」に妊娠6カ月のセミヌードの妊娠写真を発表したのち、米人気トーク番組「オプラ・ウィンフリー・ショー」にも出演、「私だって人間だから、子を持つ権利がある」と語ったという。




アドボケイト誌によると、ビーティー氏はハワイ出身、出生時はトレーシー・ラゴンディノという女性だった。
現在の妻ナンシー・ロバーツ氏とは10年前に交際を始めた。
乳房は手術で除去し、男性ホルモン注射などを受け、「法的にも男性になり、結婚も公式に認められた」彼は、同性愛者の人権運動にも参加していたという。
妻のナンシー氏は約20年前に重い子宮内膜症で子宮を摘出しており、妊娠は夢でしかなかったが、2年前のオレゴン州移住を機に、子宮と卵巣を残していたビーティー氏が「自分が私たち夫婦の代理母になればいい」と、妊娠を決心。
2カ月に度の男性ホルモン注射をやめたところ、4カ月で8年ぶりの生理が始まり、精子バンクの精子で人工授精を行なったという。
1回目は3つ子を子宮外妊娠で流産し、今回が2度目の妊娠となる。

ビューティー夫妻の「挑戦」には家族も友人も非協力的で、依頼を断った医師は9人にものぼるという。
また、宗教上の理由などから反発する声も届いており、夫妻は現在自宅を離れ、故郷のハワイに滞在中という。
一方、近隣住民の一部からは
「数日前にビーティー氏を見たが、おなかは大きくなかった。ヤラセではないか」
などの声も挙がっているとも伝えられる。


元・女性だった「男性」が、愛する女性のため 「肉体機能だけをいっとき女性に戻して」子どもを宿している、ということか、話を整理すると。
それもヤヤコシイが、 男性ホルモンを打ってヒゲまで生やし、法律でも男性と認められていながらなお 「子宮と卵巣を温存していた」というのもまた複雑なる心理である。
ひょっとすると、今回のようなケースを想定してのことなんだろうか。

今回は 「子宮と卵巣をもった男性」というレア・ケース (なんだろうなあ、ヤッパリ)だったから可能な「例外中の例外」なのかと思いきや、じつはそうでもないらしい。
99年にイギリスで、「体外受精の先駆者」として知られるロンドン大学のロバート・ウィンストン教授という人が提唱した説によると、 「男性体外受精した胚を男の腹腔内に移植し、大腸などに“着床”させ、臨月に再び開腹すれば出産も可能」なんだそうだ。
「“流産”を防止するために大量の女性ホルモンを投与する必要がある」そうだが、原理としては 「女性の子宮外妊娠と同じ」ことらしい。

このニュースはけっこう衝撃的であったようで、発表された当時、けっこう色んな人々がネットに上げたりしていたんだが、しかしソレッキリになってしまっているようである。
どうしてか?
そりゃあアンタ、 「受精卵移植」と「出産」と、二度にもわたって開腹手術をしたうえに、 「子宮外妊娠」なんてオッカナイ目にまで遭わなきゃならないんである。
誰に頼まれたとしたって、筆者ならばソッコーで断るネ(笑)。

それはサテオキ今回の「妊娠」、まだ誕生もしていないうちから世間はこれほどの大騒ぎである。
実際に産まれでもしたら、ソレコソどんな騒動になってしまうんだろうか。
いずれにしても、 産まれてきた子には何の責任もないんで、アンチ派の鉾先が、そこに向けられることがないように祈るばかりである。
「人の噂も75日」と昔から云うが、7月の出産予定日までには世間の関心がべつのほうに向いてくれるといいけどなぁホントに。


コラム◎竜 超 Column by Ryuu Susumu
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